本研究は、三重県国体選手を対象にして、TSMIからみられる選手の心理的特性の現状について把握することを目的とした。調査対象者は、平成2年度の第45回国民体育大会夏季および秋季大会に出場した三重県の代表選手29競技団体の選手195名であった。調査内容は、TSMI(Taikyo Sport Motivation Inventory: 体協スポーツ動機検査)を使用した。このTSMIは、松田他によって作成されたスポーツ選手の競技意欲を測るもので、応答の正確性を含む18の尺度(146項目)からなっている。分析の結果、三重県国体選手の競技意欲は、全体的には平均的であった。また、女子よりも男子の方が高い競技意欲を示したが、これは一般的な傾向とある程度一致するものであった。そして、競技経験による差が認められ競技意欲のトレーナビリティーが示唆された。これらのことは、三重県国体選手の競技意欲がさらに高められる可能性を示すものであり、そのためのトレーニングの導入が必要であろう。
雑誌名
三重大学教育学部研究紀要. 教育科学
巻
42
ページ
91 - 100
発行年
1991-03-30
ISSN
0389-925X
書誌レコードID
AN00234177
フォーマット
application/pdf
著者版フラグ
publisher
その他のタイトル
On the Psychological Trait of Mie's Representative Players in National Sport Festival from the View Point of the TSMI