@misc{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00010499, author = {樋口, 伸一}, month = {Jan}, note = {application/pdf, 三重県の在来品種「鶏頭大豆」は分枝が主茎に癒着する帯化形質を有する特異な草型である.帯化型ダイズは最下着莢位置が高く,分枝の発生が?ない等の形態的特徴から機械収穫や密植栽培に適応性があると考えられているが,低収量で現在はほとんど栽培されていない.本研究では鶏頭大豆の形態的長所を活かした優良系統を育成するため,大粒で多収品種のフクユタカを交配した交雑後代から,大粒で収量性の高い系統の作出を試み,3 系統を選抜した.また,在来種である鶏頭大豆の粒の大きさに変異があることに着目し,大粒の個体から大粒系統の純系分離を試みた.2009 年に収穫した百粒重の大きな個体の種子を供試して2010 年,2011 年に栽培を行い,粒の大きさを中心に生育特性を調べたが,大粒系統を分離することはできなかった.個体の着莢状態により変動する百粒重の表現型だけで粒の大きさを評価・選抜することは困難であるということを明らかにした.帯化型ダイズの生育特性について基礎的な知見を得るため,東海地方に普及しつつある狭畦栽培条件下で鶏頭大豆の栽培実験を行った.生育初期に中耕・培土を実施する慣行栽培では帯化型ダイズの栽培には必ずしも有利にならないことを明らかにした.以上の結果から,帯化型在来品種である鶏頭大豆をフクユタカと交配し,交雑後代から帯化型の有望系統を選抜することができた.今後,ダイズ生産において帯化形質を活用した品種育成に重要な素材となると考えられる., 三重大学大学院生物資源学研究科博士前期課程生物圏生命科学専攻, 43}, title = {帯化型在来品種「鶏頭大豆」の改良に関する研究}, year = {2011} }