@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00011164, author = {永谷, 健 and NAGATANI, Ken}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要, JINBUN RONSO : BULLETIN OF THE FACULTY OF HUMANITIES, LAW AND ECONOMICS}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 近代日本社会において、実業エリートは社会変動のキーパーソンであった。それは、彼らに対するスケープゴート的な批判や攻撃が大正半ばから戦時体制にかけての劇的な社会変革の推進力となったことに象徴される。ただし、そうした過激な批判・攻撃の端緒は明治期に遡る。明治維新以降、富の保有と差配において彼らは急速に「傑出した存在」へとのしあがったが、明治の社会のなかで、彼らには独特な・据わりの悪さ・があった。とりわけ実業という生業の職業威信の低さや淡白な金銭観の肯定などといったプレモダンの思潮は明治期をつうじて根強く、金銭的成功者への大衆的な圧力は新聞・雑誌メディアの発達とともに彼らおよび彼らの関連事業に対する風聞へとつながっていった。とくに事業に関する風聞は実業エリートたちにとって致命的なリスクであり、明治30年代半ば以降の彼らの言動は、そうしたリスクへの反応として理解できるもの、もしくは、事業拡張に関する自己正当化やエクスキューズを伴うものが多い。}, pages = {59--70}, title = {近代日本における実業エリートの可視化過程と行動様式}, volume = {34}, year = {2017}, yomi = {ナガタニ, ケン} }