@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001121, author = {宇京, 早苗 and Ukyo, Sanae}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 西独の公営の放送局である南西ドイツ放送(Südwestfunk)は1986年11月8日から一週間 にわたり、大規模な特集『日本週間』を組んだ、本論はその特集のために依頼された日独比較文化論であり、本論の放送(11月12日,20:30~ 21:30)は予想以上の好評を得た。これは、放送局が筆者に与えたテーマに対する関心の高さを示すものと言える。つまり、日本人の心理や行動に特徴的とされる「甘え」に、ドイツ人は少なからぬ興味を抱いていたのである。ドイツにおいても、土居健郎著『甘えの構造』(Amaé-Freiheit in Geborgenheit)は広く紹介され、「甘え」の概念も一般によく理解されている。従って、本論の目的は、「甘え」に基づいて、日本人とドイツ人の思考や行動の相違を考察し、それぞれの社会的・文化的特徴を明らかにすることにあった。このため、まず、両者の人間関係の形態として、 しばしば同心円的、タテ形、間人主義などと規定される日本人のそれと、ショーペンハウアーの『ヤマアラシの寓話』に象徴されるドイツ人のそれとを対比的に考察した。また、社会生活における「甘え」の分析からは、例えば、法に対する意識の相違、従って、違反に対する処分の仕方の相違、更には、「禁止」や「責任」の受け止め方の相違などが明らかにされた。次に、「甘え」による両者の文化的相違として、コミュニケーションにおける日本の「察し」の文化とドイツの「自己主張」のそれとが、筆者の体験を織り交ぜて論じられた。そして、こうした両者の言わば当然の相違は、最後に、日本の母性原理に支配された社会や文化とドイツの父性原理に支配されたそれらとの鮮やかな対比を浮かび上がらせることになった。}, pages = {45--67}, title = {Amaé : Freiheit in Geborgenheit : Versuch zum Vergleich zwischen der japanischen und deutschen Kultur}, volume = {4}, year = {1987} }