@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001346, author = {村上, 直樹 and MURAKAMI, Naoki}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 従来の制度の探究において,制度は人々の行為によって構成されているという考え方は,研究者の間で広く共有された前提であった。盛山和夫は近年この行為論的前提の問題点を指摘し,人々が世界に関して持っている一次理論=常識的知識に着目して独自の制度論の枠組み呈示した。この枠組みによると,制度の本源は世界に関する一次理論として整序された意味の体系にある。しかし,盛山が制度の本源としている独立自存の実体的な意味の体系は存在しない。本稿は,意味現象は認めるものの独立自存の意味の存在は認めない立場から一次理論を言語(言語的なカテゴリー図式と様々な言説)としてとらえ直し,その一次理論と世界との関係を明らかにした上で,制度とはどのようなものかを説明する試みである。一次理論と世界との関係について言えば,まず人々をとりまく経験的世界は本質的に意味世界として現出しており,一次理論がこの経験的世界の意味世界としての現れ方を規定している。また一次理論は経験的世界の外部に広がる世界の存在信憑をももたらしている。言語としての一次理論はこのように世界の存立に根本的に関わっている。そして,本稿で問題となる制度とは,一次理論によってそれが存在するという信憑がもたらされている信憑世界のメンバーの一つであり(制度体の場合),また経験的世界全体の場面・状況としての現れ方を意味的に規定する一次理論そのもののことである(ルールの場合)。}, pages = {115--127}, title = {制度・意味世界・言語}, volume = {18}, year = {2001}, yomi = {ムラカミ, ナオキ} }