@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00013756, author = {角谷, 道生 and Kakutani, Michio and 森脇, 健夫 and Moriwaki, Takeo}, journal = {三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践, Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 筆者は角谷道生・森脇健夫(2019)において、所属校生徒(以下:生徒)が、タブレットを用いて、社会保障等に関する学習素材(以下:「授業」)を作成し、他校教員により「授業」を他校生徒に実施してもらい、他校生徒のワークシートやレビュー(ピア・レビュー)を通して、生徒が活動全体をふりかえることが、生徒の学習にどのような効果があるのかを、「主体的・対話的で深い学び」が成立しているか検証した。その中で、安倍潤子他(2017)等の先行研究で見られた動画というコンテンツを「授業」に入れることができなかった。理由として、動画を入れることで、かえって知識伝達が中心になり、他校生徒は受身的になるのではないかといった生徒の意見がある。 本研究では、角谷・森脇(2019)の実施内容を参考に、生徒が作成する「授業」に動画を取り入れることが、生徒の学習にどのような効果があるのかを「主体的・対話的で深い学び」に即して検証した。 検証の結果、「主体的な学び」としては、生徒は活動全体に意欲的に取り組み、他校生徒のワークシートやレビューから自ら「授業」に関する課題を見つけていた。また、活動全体が、他校生徒にとってわかりやすいかという、常に他者を意識する必要があるため、その意識が生徒間での一つの指針となり、協力し合いながら、粘り強く取り組むことにつながった。「対話的な学び」としては、年金制度に対する理解の深まりや、他校生徒のワークシートやレビュー越しに、「授業」のあり方をふりかえる姿が見られた。しかし、他校生徒のワークシートやレビュー越しの対話を通して年金制度を、一当事者としてどのように捉え、何ができるのかといった、新たな課題の抽出や解決策を創造するまでには至らなかった。「深い学び」としては、福祉の見方・考え方をベースに、活動の初期から段階的に3つの知識の「活用」(「授業」のテーマを設定するために既存の知識の「活用」。市役所の年金担当者へのインタビュー内容を考えるために、既存の知識を広げ・深めた「活用」。動画編集・スライド・ワークシートを作成するため、他者に対する伝わりやすさを意識した知識の「活用」)があった。また、福祉の見方・考え方を踏まえ、知識と活用を往還しながら、年金制度に対する理解を深め、「授業」のあり方を探求する「深い学び」があった。}, pages = {523--531}, title = {高校教科福祉におけるピア・レビューを用いた動画を含む「授業」づくりの効果と検証}, volume = {71}, year = {2020}, yomi = {カクタニ, ミチオ and モリワキ, タケオ} }