@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001378, author = {太田, 伸広 and OTA, Nobuhiro}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, レッシングの「フランス演劇批判」と「シェイクスピア賛美」と「ギリシア・ローマの古典劇」賛美は,メダルの裏表であり,深い関連がある。ドイツの演劇界にも大きな影響力のあったフランス演劇を批判することは,ドイツに新しい演劇を生み出すために避けて通れないことであった。それは産みの苦しみである。その際の批判を根底から支え,その正しさを彼に確信させたのが,ギリシア・ローマの古典劇であり,シェイクスピアであった。ギリシア・ローマの古典劇は彼の悲劇の理想であり,その理論化であるアリストテレスの詩学は悲劇論の完全無謬の体系であり,シェイクスピアの悲劇は「最も完全な教科書」であり「生きた絵」である。ギリシア・ローマの古典劇の本質は「単純なる偉大さ」で,「素朴で自然」で,「真実で人間的」である。その対極にあるのが,「虚飾とエチケット」の世界の,人間が「機械」と化し,「わざとらしい,もったいぶった,誇張した言葉を使う」フランス劇である。フランス人が「演劇を根底から駄目に」したのは,彼らが「虚栄心」が強く,自分たちは「完成」した悲劇を「すでに所有している」と思い上り,新しいものを創造する努力を怠ったからだと,彼は主張する。}, pages = {217--239}, title = {レッシングの文学・芸術論(その五)}, volume = {19}, year = {2002}, yomi = {オオタ, ノブヒロ} }