@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00013868, author = {安食, 和宏 and Ajiki, Kazuhiro}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要, Jinbun Ronso: Bulletin of the Faculty of Humanities, Law and Economics}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本稿では、三重県の山村の中から美杉村・宮川村・紀和町を選び、高度成長期以降を対象として、特に1990年代以降に注目して、産業構造の変化、ならびに農業の縮小と土地離れの進展について明らかにしようと試みた。データ整理の結果は以下のようにまとめられる。産業別就業者数(比率)の推移をみると、高度成長期以降、大きくみて第1次産業から第2次産業へ、そして第3次産業へと移行してきたのは明らかである。1990年代以降、第3次産業就業率の増加は継続しており、2015年時点では60%強(紀和町は80%弱)にまで達している。細かくみると、その中で就業率が高いのが「医療、福祉」と「卸売業、小売業」であり、山村社会の縮小の中でその重要性が増していると思われる。次に農業についてみると、1960年~2015年における農家数の減少は著しく、約70%~90%の減少率を記録している。そして、いずれの町村においても、農家全体の約6 割は自給的農家である(2015年)。こうした農業活動の縮小と同時に耕地面積も縮小し、耕作放棄地が拡大してきた。2015年の耕作放棄地面積率は、町村ごとの違いがやや大きいが、24%~57%という状況である。以上より、現在の山村を捉える際には、「伝統的な農林業の村」でも「周辺的な製造業・建設業の村」でもなく、「全体的に縮小・高齢化が進むサービス産業の村」と捉えるべきでないかと思われる。}, pages = {1--13}, title = {三重県山村における産業構造の変化と土地離れの進展について ―特に1990年代以降の変化に注目して―}, volume = {37}, year = {2020}, yomi = {アジキ, カズヒロ} }