@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001415, author = {安食, 和宏 and AJIKI, Kazuhiro}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, フィリピンにおいて貧困地域と称されるレイテ島の一農村集落(Barangay Rawis)を対象として、過去にさかのぼり、住民の人口移動に関する調査を行った。具体的なデータが得られた80世帯の331人について検討すると、全体の半数以上が集落外へ転出した経験をもっており、住民の移動性の高さが明らかである。移動先をみると、マニラ首都圏への移動が極めて多く、その場合には、地方都市を経由してからマニラ首都圏へ行くという段階的移動ではなく、直接マニラへ流出している例がほとんどである。移動歴をさかのぼって調べてみると、1960年当時においてマニラへの移動はすでに相当数認められ、移動の歴史は古い。同時に注目されるのがUターン率の高さであり、全体の3分の1に達する。世帯の就業タイプごとに、あるいは耕地規模の大小という視点から検討してみると、一部若年層(小規模層)を除き、世帯メンバーの転出経験率は全体的に高く、大きな差異は認められない。結局のところ、こうした農業生産力の低い集落においては、ほぼ全ての階層から都市部へ多数の移動者を排出してきたといえる。さらにマニラ市内のあるスクォッター(不法占拠)地区を対象として同集落出身の8世帯について調査を行ったところ、極めて強い地縁・血縁関係がマニラへの連鎖移動を促してきたこと、またそれが流入者の仕事の確保と生活の維持において重要な意味を有することが把握できた。, 論説 / Article}, pages = {17--34}, title = {フィリピン・レイテ島の農村集落からの人口移動について}, volume = {21}, year = {2004}, yomi = {アジキ, カズヒロ} }