@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00014156, author = {角谷, 道生 and Kakutani, Michio and 大日方, 真史 and Obinata, Masafumi}, journal = {三重大学教育学部研究紀要 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学・教育実践, Bulletin of the Faculty of Education, Mie University. Natural Science, Humanities, Social Science, Education, Educational Practice}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 筆者(角谷)は角谷道生・森脇健夫(2019)、(2020)において、所属校生徒が、タブレットを用いて、社会保障等に関する学習素材(以下:「授業」)を作成し、他校教員が「授業」を他校生徒に実施し、他校生徒のワークシートやレビュー(ピア・レビュー)を通して、生徒が活動全体をふりかえることが、生徒の学習にどのような効果があるのかを、「主体的・対話的で深い学び」に即して検証した。その中で、他校生徒から、自分たちも学習素材を作成したいという意見が出された。 そこで本研究では、福祉を学ぶ筆者の所属校生徒と、同じ福祉を学ぶ他校生徒が、自校の授業で学んだ知識をもとに、タブレットを活用し学習成果等を相互に発受信し、評価や感想を交換する「ピア・レビュー」を行う学習サイクル「ピア・ラーニング」が、どのような効果があるのかを検証した。検証方法としては、新高等学校学習指導要領にある高校教科福祉の3つの資質・能力を、福祉に関する知識・技能の習得、福祉に関する課題の発見と解決能力、主体的・協働的に取り組む態度の涵養と捉え検証した。 本研究の活動として2 回実施した。1回目は、生徒と他校生徒が自校の授業で学んだ知識をもとに、3~4 名のグループになり、タブレットを活用し福祉や介護に関する知識を整理したスライドを作成した。その後、発受信し、評価や感想を交換した。2 回目は、生徒と他校生徒が自校で夏季休業期間中に行った、介護実習での体験をもとに、3~4名のグループになり、タブレットを用いて事例のスライドを相互に作成した。その後、発受信し、評価や感想を交換した。 結果として、1回目活動では、福祉や介護に関する知識・技能の向上は見られたが、福祉の見方・考え方を広げ深めながら、課題を発見し、解決策を創造する姿があまり見られなかった。2回目の活動では、事例に対する考え方を交流することで、これまでの学びが異なる生徒同士だからこそ得られる気づきを通して、自分たちが持つ正しさを問い直し、福祉や介護に関する見方・考え方の広がりと深まりが見られ、特に課題の発見や解決策を創造しようとする姿が両校の生徒に見られた。また、2つ活動全体を通して、顔が見えない対等な立場からの率直な意見の交換により、グループ内での協力体制の強化や、他者を意識したわかりやすさの追求が見られ、主体的・協働的に取り組む様子も見られた。}, pages = {361--368}, title = {高校教科福祉における他校生徒とのピア・ラーニングの効果検証}, volume = {72}, year = {2021}, yomi = {カクタニ, ミチオ and オビナタ, マサフミ} }