@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001419, author = {太田, 伸広 and OHTA, Nobuhiro}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, グリム童話では、恋愛結婚の話の数は他の結婚の話を圧倒し断然第1位である。『日本の昔ばなし』にはそれと比べうる恋愛結婚の話は一つしかない。グリム童話では、恋する女性の多くは自立しており、意欲的、積極的である。自由と愛を謳歌している。そして恋の自由としばしば衝突する家の利害も、いざ結婚となると、王家といえどもまったく姿を消す。また、不幸な恋愛結婚もない。これがグリム童話の魅力の一つと言えよう。これに対し、日本の『謎婿』の長者の娘の意思や感情は、家の支配の下で沈黙している。態度も控えめで、大人しく、内向的である。恋愛結婚の数の面からしても、内容の面からしても、『日本の昔ばなし』には、女性の自我の覚醒は見られない。ただ、元来真筆なはずの恋愛と結婚が『日本の昔ばなし』ではユーモラスに語られる。この辺りが『日本の昔ばなし』の魅力の一つかもしれない。, 論説 / Article}, pages = {99--118}, title = {グリム童話と『日本の昔ばなし』の比較 : 恋愛結婚を巡って}, volume = {21}, year = {2004}, yomi = {オオタ, ノブヒロ} }