@misc{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00014683, author = {草本, 真実}, month = {Mar}, note = {application/pdf, キクラゲ類(Auricularia spp.)はアジアで広く利用される食用きのこであると同時に,森林生態系における材分解者としての重要な機能を担う担子菌類である.近年,Auricularia spp.の形態的特徴と分子系統解析に基づく分類学的再編が進められており,日本においても,これまで種同定の根拠とされてきた過去の標本を再検討する必要が生じている.そこで本研究では,博物館に収蔵されているAuricularia spp.標本の分類学的再検討を目的とし,顕微鏡観察と形態比較による種の再同定を行った.調査対象として国立科学博物館標本庫に収蔵されているAuricularia spp.標本28点を選定,得られた形態的特徴と先行研究の記載文を比較し同定を行った.その結果,Auricularia auricula-judaeとされていた10標本中4標本がA.americana,A.cornea,A.villosulaにそれぞれ再同定され,残りの6標本はA.auricula-judae s.str.には同定できなかった. Auricularia polytrichaとされていた9標本は,3標本がA.corneaに再同定され,残りの6標本はA.polytrichaとは別種であると考えられた.また,Auricularia polytricha f.leucochroma,A.polytricha f. tenuis,A.minorのタイプ標本の観察を試みたが,これらの標本は状態が良好ではなく,十分な形態観察が不可能であった.本研究の結果,国立科学博物館標本庫に収蔵されている日本産キクラゲ類には,これまでの同定結果とは異なる複数の種が含まれることが示唆された.また,日本産A.polytrichaとされてきたキクラゲ類にA.cornea が含まれるとする先行研究の結果を支持した., 三重大学大学院生物資源学研究科 資源循環学専攻農業生物学講座, 46p}, title = {国立科学博物館に収蔵されているAuricularia spp. 標本の分類学的再検討}, year = {2021}, yomi = {クサモト, マミ} }