{"created":"2023-06-19T11:44:56.154993+00:00","id":15100,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"54d3dec7-8746-4d6f-ad6d-6d07d3a54ccc"},"_deposit":{"created_by":15,"id":"15100","owners":[15],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"15100"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00015100","sets":["6:564:565:1357"]},"author_link":["49712"],"item_7_biblio_info_6":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2022-03","bibliographicIssueDateType":"Issued"}}]},"item_7_contributor_61":{"attribute_name":"修士論文指導教員","attribute_value_mlt":[{"contributorNames":[{"contributorName":"江成, 幸","lang":"ja"}],"nameIdentifiers":[{"nameIdentifier":"49712","nameIdentifierScheme":"WEKO"}]}]},"item_7_description_14":{"attribute_name":"フォーマット","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"application/pdf","subitem_description_type":"Other"}]},"item_7_description_4":{"attribute_name":"抄録","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":" 本修士論文では、20世紀から現代にかけてのアメリカ中流階級の女性たちが、家庭で料理をつくることにどのように向き合ってきたか、また、加工食品の普及をどのように受けとめて、料理を手づくりしてきたかを、社会の変化や歴史を参照して明らかにする。その際、1920年代から現在までアメリカで広く知られる、加工食品ブランドのベティ・クロッカーに着目する。そして、女性たちが料理をつくることを通じて家族への愛情を表す身体の構えをとることについて、ブルデューの理論であるハビトゥスに照らして社会学的な説明を試みる。\n第1章では研究の契機について述べる。人が生きるために不可欠な食を研究することは、人が形づくる社会を見ることに繋がる。また、料理という食が文化アイテムであるという社会学的視点を踏まえ、研究対象を中流階級に定める。そして中流階級の女性たちの間には、家庭で料理をすることに価値を見出すようなハビトゥスが存在し、学校教育と家庭の両方から影響を受けてきたと推測する。\n第2章では、家事労働の歴史的変遷、良き母良き妻として女性が家族に尽くすことを求める社会の風潮、家族のために愛情をこめて料理をつくる女性が望ましいとするジェンダー規範について、先行研究を参照して述べる。そして、女性たちは家庭での役割を果たすためだけに料理に携わったのではなく、自ら主体的に家族のために料理をつくることを選びとったとする視点を提示する。\n第3章ではローラ・シャピロのSomething from the Oven(2005年)を参照し、ベティ・クロッカーが、製品のキャラクターとして創作された架空の表象にもかかわらず、実在しているかのようにアメリカの女性たちに広く知られている理由と、その独自性について、学校教科書に採用された事実などを挙げて述べる。\n第4章、第5章では、筆者によるレシピ分析と聞き取り調査を用い、レシピや実際に起きていることから見出せる特徴についての調査分析を試みる。そして現代の女性たちは、手間を省いて美味しい料理をつくるために加工食品を利用したいが、そこには自分が作ったと言えるだけのプロセスが必要であるという結果を導く。女性たちが納得できる手づくり料理とは何か、キャセロール料理を取り上げて説明する。\nアメリカ中流階級の女性たちには、料理を手づくりすることで家族への愛情を表現するというハビトゥスが見られる。それは女子に偏重した家庭科教育と、育った家庭で親から子へと継承されることにより女性たちの身についた。そして彼女たちは加工食品業界の思惑通りに製品を購入することなく、自分たちの身についたハビトゥスに沿う形で、家事を切り盛りする自己を肯定できるという要件を満たす加工食品を選んできたと考えられる。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_7_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"地域文化論専攻","subitem_description_type":"Other"},{"subitem_description":"73p","subitem_description_type":"Other"}]},"item_7_publisher_30":{"attribute_name":"出版者","attribute_value_mlt":[{"subitem_publisher":"三重大学"}]},"item_7_text_31":{"attribute_name":"出版者(ヨミ)","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"ミエダイガク"}]},"item_7_text_65":{"attribute_name":"資源タイプ(三重大)","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"Master's Thesis / 修士論文"}]},"item_7_version_type_15":{"attribute_name":"著者版フラグ","attribute_value_mlt":[{"subitem_version_resource":"http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85","subitem_version_type":"VoR"}]},"item_creator":{"attribute_name":"著者","attribute_type":"creator","attribute_value_mlt":[{"creatorNames":[{"creatorName":"髙村, 聡子","creatorNameLang":"ja"},{"creatorName":"タカムラ, サトコ","creatorNameLang":"ja-Kana"}]}]},"item_files":{"attribute_name":"ファイル情報","attribute_type":"file","attribute_value_mlt":[{"accessrole":"open_date","date":[{"dateType":"Available","dateValue":"2022-09-13"}],"displaytype":"detail","filename":"2021MH0003.pdf","filesize":[{"value":"4.0 MB"}],"format":"application/pdf","licensetype":"license_note","mimetype":"application/pdf","url":{"label":"2021MH0003","url":"https://mie-u.repo.nii.ac.jp/record/15100/files/2021MH0003.pdf"},"version_id":"9d0ecb8f-f4a5-4371-850f-0f78bcde3ae3"}]},"item_language":{"attribute_name":"言語","attribute_value_mlt":[{"subitem_language":"jpn"}]},"item_resource_type":{"attribute_name":"資源タイプ","attribute_value_mlt":[{"resourcetype":"thesis","resourceuri":"http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec"}]},"item_title":"アメリカ中流階級女性の料理への関心と社会との関係―ベティ・クロッカーの普及を通じて","item_titles":{"attribute_name":"タイトル","attribute_value_mlt":[{"subitem_title":"アメリカ中流階級女性の料理への関心と社会との関係―ベティ・クロッカーの普及を通じて","subitem_title_language":"ja"}]},"item_type_id":"7","owner":"15","path":["1357"],"pubdate":{"attribute_name":"PubDate","attribute_value":"2022-09-13"},"publish_date":"2022-09-13","publish_status":"0","recid":"15100","relation_version_is_last":true,"title":["アメリカ中流階級女性の料理への関心と社会との関係―ベティ・クロッカーの普及を通じて"],"weko_creator_id":"15","weko_shared_id":-1},"updated":"2023-10-19T06:04:27.759344+00:00"}