@misc{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00015203, author = {並河, 俊暁}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 植物において生殖は、次世代となる種子を残すうえで重要なイベントである。花粉は、雌しべ先端に付着し、花粉管を発芽・伸長させ精細胞を胚珠に届ける働きをしており、生殖における重要な役割を持つ存在である。花粉が正常に発達する上で、雌しべから供給される水分・養分のうちCa²⁺は非常に重要な要素である。Ca²⁺は、花粉内でセカンドメッセンジャーとして働き、花粉管発芽・伸長や花粉管の誘導など幅広い機能に関わる存在であることが判明している。しかし、Ca²⁺を介したそれらの花粉機能の詳細な分子メカニズムについては不明な点が多い。Ca²⁺による情報伝達は、Ca²⁺がCa²⁺結合タンパク質と結合することで始まる。代表的なCa²⁺結合タンパク質の一種であるカルモジュリン(CaM)は、一部において花粉機能との関連性が発見されているが、CaM が花粉機能へ影響を及ぼす詳細な分子メカニズムの解明には至っていない。 そこで本研究では、CaM と結合することでCa²⁺流入情報を受け取り、花粉機能を制御する因子の探索と分子メカニズムの解明を目的として研究を行った。まず、ドライ解析による花粉機能制御因子の候補遺伝子の選抜を行った。次に、候補遺伝子のT-DNA 挿入変異体を用いた表現型解析を行い、ドライ解析で選抜した候補遺伝子が花粉機能へ及ぼす影響を検証した。ドライ解析により、SAUR39、SAUR49 およびSAUR70 がCaM と結合し花粉機能を制御する因子の候補に挙げられた。SAUR39、SAUR49 およびSAUR70 のT-DNA 挿入変異体の表現型解析の結果、花粉管発芽と花粉管伸長に変異の影響が見られた。したがって、SAUR39、SAUR49 およびSAUR70 は、CaM と結合することで花粉機能を制御する主要な因子であることが強く示唆された。, 三重大学大学院生物資源学研究科 資源循環学専攻 農業生物学講座 分子遺伝育種学教育研究分野, 55p}, title = {シロイヌナズナにおけるカルシウム情報伝達を介した花粉管発芽・伸長制御因子の選抜と解析}, year = {2022}, yomi = {ナビカ, トシアキ} }