@misc{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00015208, author = {大西, 昌子}, month = {Sep}, note = {application/pdf, 現在のスリランカは1995年から2018年までの23年間で、名目GDPが9.4倍に伸びるほどの経済成長を遂げた。しかし、スリランカは経済基盤の脆弱さに加え様々な構造上の問題を抱えている。その一つが都市と地方との経済格差の拡大である。都市は順調に経済成長を遂げたが、地方は経済成長から取り残されたままである。特に乾燥地域の産業である農業は零細なままであり、機械化などの技術面で後れを生じている。また、農業や営農知識に乏しいため、干ばつなどの自然環境によって生産量が左右されやすい問題も抱えている。そのためスリランカの農民は経済発展から取り残され、生活水準は低いままである。 そこで本研究では、スリランカの貧困地域、北西部州ワーリヤポラ市マルワーナ村を対象として、現地での農民へのヒヤリング調査により、所得・就労・生活実態と教育・就労機会に対する意向について把握するとともに、それらを実現するための雛形として六次産業化の可能性について検証することを課題とした。 上記課題への接近を図るため、まず第2章ではスリランカの政治・経済情勢を概観し、次の第3章では、調査手法についての整理を行った。具体的には、1)マルワーナ村における所得・就労・生活実態と、教育・就労機会に対する意向の把握のためのアンケート調査、2)6次産業化の実現可能性を検討するための都市部における物価調査、3)試験的なネリカ米栽培と現地でのピザ製造の計画について説明する。以下、第4章から第6章ではそれらの結果が整理され、第7章の考察において、実態調査結果及び実験的取り組みの結果から、教育機会の提供と雇用機会の創出を目的とした現地での六次産業化の具体化に向けた課題について検討した。特に、教育では都市部での衛生意識の向上に対応するために不可欠な整理・清掃・習慣(本稿では「3S」と表記する。)について注目し、農民自身による学習・実践を通じた課題の発見と、それに基づく更なる学習・実践への展開の必要性について考察した。本研究では、第7章での考察に基づいた現地での実践をも計画していたが、コロナ禍での制約によりそれが実現できなかったことから、第8章において今後の実践に向けたモデルを提示した。, 三重大学大学院地域イノベーション学研究科 博士前期課程地域イノベーション学専攻, 83p}, title = {持続可能な農業・食品加工システムの構築支援に関する考察-スリランカ・ワーリヤポラ市マルワーナ地区を対象として-}, year = {2021}, yomi = {オオニシ, マサコ} }