@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00001527, author = {松尾, 早苗 and Matsuo, Sanae}, journal = {人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 行動主義はおもに第一次世界大戦勃発後からドイツ革命までの間に文学者に広まった急進的かつ組織的な精神運動として、表現主義の中・後期に理念を反映した文学作品を数多く生み出した。しかし、行動主義に関して、初期の精神的構図、運動を展開した文学者の群像、主導的理論の分析、運動をめぐる同時代の評価などを包括した考察はあまり行われていない。こうした事情から、本稿では、次のような視点に拠って行動主義の運動を捉え、行動主義と表現主義の文学的な関わり、相互間の影響を考察している。 I. 行動主義の概念規定: 表現主義との関連で文学史的に規定され得る概念。 II. 行動主義の初期の精神的構図: ハインリヒ・マンにおける「文学と政治の統合」の要請。 III. 行動主義の代表的理論: a) クルト・ヒラーの先駆的文化活動(「新クラブ」、「新パトス・キャバレー」、「カバレット・ヌー」の設立と詩集『コンドル』の編纂)および年報『目標』による行動主義の展開、 b) ルートヴィヒ・ルビーナーの文学活動と行動主義、 c) アルフレート・ヴォルフェンシュタインの行動主義の活動: 年報『興起』の編集・発行と「新しいもの」、「人間的闘士」の提示。 IV. 行動主義をめぐる同時代の評価: Th.ホイスの「文学者の政治化」、Th・マンの「美徳について」、Fr・ヴェルフェルの「キリスト教者の使命」における「文学と政治の問題」、E・ブロッホの「ユートピアの精神」の意義。}, pages = {85--100}, title = {表現主義の文学と行動主義}, volume = {26}, year = {2009} }