@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00002909, author = {水谷, 四郎 and Mizutani, Shiro and 脇田, 裕久 and Wakita, Hirohisa and 矢部, 京之助 and Yabe, Kyonosuke}, journal = {三重大学教育学部研究紀要. 自然科学}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 主動筋に軽度の随意的な緊張を与えた状態から、急速に反応動作をおこすと、動作に先行して主動筋に動作前Silent Periodが出現する。本実験は、Complete P.S.P.出現時と準備姿勢時筋緊張状態から随意的に弛緩反応動作をさせた時および筋の弛緩状態から随意的に収縮反応動作をさせた時のperformanceを比較し、動作前Silent Period出現時と随意反応動作との関係を明らかにしようとした。被検者は、健常な18~33歳までの男子9名である。本実験結果は、次のようである。 1) Complete P.S.P.出現率の平均値は、準備姿勢時筋緊張が10%で40.5%(S.D. 28.72%)、20%で31.3%(S.D. 27.20%)、30%で28.8%(S.D. 28.95%)であり、Incomplete P.S.P.出現率は、それぞれの準備姿勢時筋緊張で8.6%(S.D. 5.74%)、11.6%(S.D. 9.99%)、11.4%(S.D. 4.86%)であった。 2) Complete P.S.P.出現時における動作開始時間の平均値は、準備姿勢時筋緊張が10%で180msec(S.D. 28.1msec)、20%で186msec(S.D. 31.4msec)、30%で187msec(S.D. 27.3msec)であり、弛緩反応動作時における動作開始時間の平均値は、それぞれの準備姿勢時筋緊張で187msec(S.D. 29.5msec)、178msec(S.D. 33.3msec)、171msec(S.D. 30.1msec)であり、いずれの準備姿勢時筋緊張においても両者の間に有意な差が認められなかった。 3)Complete P.S.P.出現時における動作時間の平均値は、準備姿勢時筋緊張が10%で99msec(S.D. 14.4msec)、20%で95msec(S.D. 11.4msec)、30%で99msec(S.D. 9.2msec)であり、準備姿勢時筋緊張が0%の収縮反応動作時におけるそれは、98msec(S.D. 12.7msec)であった。Complete P.S.P.出現時と準備姿勢時筋緊張が0%の収縮反応動作時の動作時間の比較では、何れの準備姿勢時筋緊張においても有意な差が認められなかった。 4) Complete P.S.P.出現時における筋力上昇率の平均値は、準備姿勢時筋緊張が10%で206kg/sec(S.D. 30.3kg/sec)、20%で200kg/sec(S.D. 28.6kg/sec)、30%で180kg/sec(S.D. 35.4kg/sec)であり、準備姿勢時筋緊張が0%の収縮反応動作時におけるそれは、258kg/sec(S.D. 25.2kg/sec)であった。Complete P.S.P.出現時と準備姿勢時筋緊張が0%の収縮反応動作時の筋力上昇率の比較では、準備姿勢時筋緊張が30%の時に5%水準で有意な差が認められた。これらの結果から、随意反応動作時とComplete P.S.P.出現時とは、動作開始時間や動作時間の時間条件には差が認められないが、筋の弛緩状態からの収縮反応動作時の筋力上昇率は、Complete P.S.P.出現時のそれよりも増大することが明らかとなった。}, pages = {93--99}, title = {随意反応における収縮動作と弛緩動作のちがいにともなう運動成果への影響}, volume = {35}, year = {1984} }