@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00003027, author = {庄司, 勝信 and Shoji, Katsunobu and 本田, 裕 and Honda, Yutaka and 大原, 聡 and Ohara, Satoshi and 太田黒, 勝人 and Otaguro, Katsuhito and 小倉, 義雄 and Ogura, Yoshio}, journal = {三重大学教育学部研究紀要. 自然科学}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 紀伊半島東部の朝柄地域において、従来和泉層群相当層とされていた地質体の再検討を行なった。その結果、新しい事実が判明したのでここに報告する。1.地質体の原岩は、火砕岩類が主で、溶結凝灰岩層と薄い頁岩層から構成される。これには、従来の和泉層群相当層、石英斑岩、半花崗岩、和泉後の酸性迸入岩起源圧砕岩、フリンティーマイロナイトが含まれる。そこで新たにこの地質体を朝柄層と命名する。2.朝柄層は絶対年代が未確認ではあるものの、岩相と深成岩類との関係から同じ中央構造線に沿う泉南層群に対比される。3.朝柄層は、畑井トーナル岩の枝状部と考えられる小貫入岩体によって貫入される。また畑井トーナル岩によって、朝柄層全体にわたり接触変成作用を蒙っている。4.朝柄層の内部構造は、畑井トーナル岩を含めた深成岩類の内部構造と調和しており、同時期の変形運動によって形成された。また中央構造線の活動は、朝柄層に対して右ズレセンスの変形を与えている。そして、畑井トーナル岩中の変形センスも考え合わせると、現在の中央構造線の位置から北へ順に右ズレゾーン、左ズレゾーン、右ズレゾーンと交互にズレセンスが変化している。5.畑井トーナル岩は従来古期深成岩類に属するとされてきた。しかし泉南層群に対比される朝柄層に畑井トーナル岩が貫入する点から、この深成岩は領家帯新期の深成岩類に属すべきものである。これに伴ない、紀伊半島東部の深成岩類の活動時期と、関連する中央構造線の運動は再検討される必要が生じた。}, pages = {19--31}, title = {紀伊半島東部に見出した変火砕岩類}, volume = {43}, year = {1992} }