@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00003207, author = {脇田, 裕久 and Wakita, Hirohisa and 八木, 規夫 and Yagi, Norio and 細野, 信幸 and Hosono, Nobuyuki}, journal = {三重大学教育学部研究紀要. 自然科学・人文科学・社会科学・教育科学}, month = {Mar}, note = {application/pdf, 本研究は、男子大学生の剣道経験者を対象として、肩関節を支点とした面打撃動作(条件①)と押し手と引き手を用いた打撃動作(条件②)の差異を運動学的観点から比較・検討することを目的とした。実験方法は、被験者の各関節および竹刀の両端にマークを貼布し、両打撃動作を2方向からビデオカメラで撮影し、DLT法を用いて三次元座標を算出した。条件②の動作は、条件①に比較して次のような特徴が観察された。条件②の振り上げ動作は、左右手関節角度が有意に大きく橈屈し、左右肘関節角度および肩関節角度小さい値を示した。条件②の振り下ろし動作は、左右手関節角度の尺屈と右肘間接角度の伸展と左肘関節の屈曲が大きく、右上肢の押し手と左上肢の引き手による偶力による打撃動作が観察された。これらの関節角度変化は、直接的な左右手関節軌跡を導く要因となった。条件②の右足関節角度は、背屈が遅延する傾向を示したのみであり、その他の左足関節角度、および左右の膝関節角度、股関節角度はほぼ同様の角度変化を示した。足関節の水平移動距離は、右足が2.8cm大きく、左足は右足の着地後に増大する大きい値を示した。条件②の脊椎角度と体幹ひねり角度は、小さい値であり、姿勢の崩れの少ない打撃動作であった。条件②における振り上げ動作の竹刀回転角度は10.4°大きく、竹刀先端測度は振り上げ動作で最大で1.4m/sec、振り下ろし動作で1.6m/sec速く、動作時間は70msec短縮した。以上の結果は、肩関節を支点とした打撃動作を基準とすると、左手操作(押し手と引き手)を重視した打撃動作では竹刀回転角度が16.8%、竹刀振り上げ速度が20.6%、振り下ろし速度が12.2%増加し、動作時間が16.5%短縮し、有効な打撃動作であることが明らかとなった。これらのパフォーマンスの向上の背景には、振り上げ動作における第1種と第3種の梃子作用と慣性モーメントの差異および振り下ろし動作にあける偶力を用いるか否かの力学的な差異および相反的神経支配に基づく上下肢の協調動作が大きく関与していることを示唆するものである。}, pages = {45--57}, title = {剣道のバイオメカニクス的研究 第6報 打撃動作における押し手と引き手の効果}, volume = {56}, year = {2005} }