@article{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00004456, author = {三宅, 哲也 and Miyake, Tetsuya and 大澤, 亨 and Oosawa, Tohru and 新崎, 亘 and Shinzaki, Wataru and 橋本, 秀哉 and Hashimoto, Hideya and 広川, 佳史 and Hirokawa, Yoshifumi and 白石, 泰三 and Shiraishi, Taizo}, issue = {1-4}, journal = {三重医学}, month = {Feb}, note = {application/pdf, 当施設で経験した扁平上皮域に接した直腸型肛門管早期癌 4 例と肛門管腺腫 11 例をあげ, 直腸型肛門管早期癌の臨床的初期像について考察した. 大腸癌取扱い規約では肛門管と直腸の境界が肉眼検査で決定されて直腸型肛門管癌の定義がなされていることから, 直腸型肛門癌の早期癌, 肛門管腺腫は組織学検査の段階で Rb のものとして扱われている可能性がある. 従って, 早期の直腸型肛門管癌の臨床像が不明瞭になることもあると考えられる. 当報告では組織学的に扁平上皮域に接している腺癌の早期癌と肛門管腺腫を肛門移行帯 anal transitional zone (ATZ) 近傍に発生したものと考え, 肛門管病変として直腸型肛門管早期癌, 肛門管腺腫 15 例の組織像を提示した. そのうち 5 症例においては診断に供した臨床像, レントゲン所見, 内視鏡所見, 切除肉眼病変のいずれかを載せて記述した. 直腸型肛門管癌の臨床的初期像の記載は少ない. 当報告では扁平上皮域に接する部位に発生した腺腫 (腺腫内癌を含む) 15 例中 13 例に怒責 (排便の時いきむこと) 時, 腺腫性ポリープの脱出か直腸粘膜脱出がみられた. 脱出がみられなかった例は flat tubular adenomaの 1 例と II b 粘膜内癌の 1 例があった. 更に ATZ から離れた肛門管腺腫には怒責時の脱出症状がない症例が多かった. ATZ における腺腫, 早期癌には脱出症状が殆どの症例にみられたことから直腸型肛門管早期癌の診断にあたっては粘膜の怒責時の脱出状態の観察は重要なことであると考える.  ATZ における腺腫においては脱出症状が殆どの症例に認められたことから粘膜脱症候群 mucosal prolapse syndrome (MPS) の組織像を観察したところ, ATZ における腺腫において 15 例中 14 例の殆どの症例に MPS の所見が認められ, 同部位の腺腫に特異的な所見であることを示唆することが推察された.  ATZ における腺腫の臨床像の集積は直腸型肛門管癌の臨床的初期像を明らかにすることに寄与するものと考える.}, pages = {1--15}, title = {肛門管移行帯近傍に発生した肛門管腺腫と直腸型肛門管癌の早期癌の 15 例の検討}, volume = {54}, year = {2011} }