{"created":"2023-06-19T11:40:47.969688+00:00","id":9311,"links":{},"metadata":{"_buckets":{"deposit":"d90baf2c-78d1-470e-b9f7-1bef3e75d83e"},"_deposit":{"created_by":15,"id":"9311","owners":[15],"pid":{"revision_id":0,"type":"depid","value":"9311"},"status":"published"},"_oai":{"id":"oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00009311","sets":["366:640:641:648"]},"author_link":["23184","23183"],"item_7_biblio_info_6":{"attribute_name":"書誌情報","attribute_value_mlt":[{"bibliographicIssueDates":{"bibliographicIssueDate":"2011-01-01","bibliographicIssueDateType":"Issued"}}]},"item_7_contributor_61":{"attribute_name":"修士論文指導教員","attribute_value_mlt":[{"contributorNames":[{"contributorName":"井須, 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Linearなど)が含まれている。そのためどの動きの成分がVR酔の軽減や、臨場感の上昇に起因しているのかまでは明らかにならなかった。そこで、一致させる音の動きの成分(今回はRollとLinearに着目)を分割して、映像に付加することで、どの音の動きの成分がVR酔いや臨場感に影響を与えているのかを明らかにすることを本研究の目的とした。今回の実験では、映像に対して一致させる音の動きの成分をRoll(上下が入れ替わる回転運動)とLinear(前後運動)に分割し、さらにそれぞれの音の動きに対して、≪視覚-聴覚≫の矛盾の有無、≪聴覚-前庭感覚≫の矛盾の有無の組み合わせを7種類用意した。この7種類の様々な音響条件下で実験を行い、不快感、没入感、自己運動感覚にどのような影響があるのかを研究した。街を模擬した全長100mの仮想空間を一区間として作成し、それを並べることで直線道路を作成した。その中に、「工事現場」、「群衆」の2つの固定された点音源オブジェクトを道路にそれぞれ配置した。視野角103度をもつ視点が街の中を移動する際に、X軸に対して10度傾けた状態で、秒速4.720m/sで直進(Linearな動き)をしながら、角速度72deg/sでRoll回転を行わせた。Roll回転をする際には、10秒(2回転)ごとに、回転方向が逆になるような運動を行わせた。実験に使用する刺激の種類は、(1)一致:Roll、Linear共に映像と音の動きが一致 (2)R:Rollのみ映像と音の動きが一致、Linearは不動 (3)L:Linearのみ映像と音の動きが一致、Rollは不動 (4)不動:映像に対して音の動きがない (5)MS_R:Rollのみ映像と音の動きが不一致、Linearは不動 (6)MS_L:Linearのみ映像と音の動きが不一致、Rollは不動 (7)不一致:Roll、Linear共に映像と音の動きが一致していない、以上7条件を用意した。評価方法は、7種類の刺激に対して3つの評価項目(不快感、没入感、自己運動感覚)について、0~10の11段階の序数尺度でそれぞれを評価させた。被験者は、視覚障害、内耳障害のない健全な男女10名、総試行数280回であった。Roll回転とLinearな動きに対して≪視覚-聴覚≫と≪聴覚-前庭感覚≫の両方を矛盾させる(映像と音の動きに関して不一致が存在する)と、不快感は高くなり、没入感及び自己運動感覚は低くなる傾向が見られた。これは≪視覚-聴覚≫、≪聴覚-前庭感覚≫及び≪視覚-前庭感覚≫の全てが不一致となり、感覚情報の矛盾が多く発生したため、不快感、没入感、自己運動感覚に影響を与えたと考えられる。Roll回転に対して≪聴覚-前庭感覚≫の矛盾を含む刺激は、≪視覚-聴覚≫の矛盾を含む刺激より、比較的不快感が高くなる結果となった。この理由は≪視覚-前庭感覚≫は常に矛盾しているため、≪聴覚-前庭感覚≫を矛盾させることで、映像と音が共に上下が入れ替わるような激しい動きをすることとなり、前庭感覚との感覚情報の矛盾がより強く生じることで、不快感が高まったと考えられる。Linearな動きに対して≪聴覚-前庭感覚≫の矛盾を含む刺激は、≪視覚-聴覚≫の矛盾を含む刺激より、比較的没入感と自己運動感覚が高くなる結果となった。これは、Linearは前後の動きであるので、動いている映像に対して、音の強弱によって動いているという聴覚的な刺激をより強く与えられたため、没入感と自己運動感覚が高くなったと考えられる。但し、この時Linear動きに対して≪視覚-聴覚≫の矛盾も含んでいた場合、映像と音の動きが不一致となり、没入感及び自己運動感覚の上昇はあまり見られなかった。以上のことから、映像と音の動きが一致した(あるいは部分的に一致している)場合、映像と音の動きが一致していない場合と比べて、不快感は抑制され、没入感、自己運動感覚は上昇することが示された。また、映像と音の動きを一致させる時、映像と音をRoll回転に関して一致させると不快感が増加する傾向を示し、映像と音をLinearな動きに関して一致をさせると没入感及び自己運動感覚に大きく影響することが示された。今回の結果を応用すれば、3D映像視聴時に激しい動き(Roll回転)を伴う場面では、Roll回転をする映像に対して音の動きをあえて無くし、Linearな動きのみ一致させることで、没入感と自己運動感覚の減少を抑えながら、不快感を軽減できると考えられる。","subitem_description_type":"Abstract"}]},"item_7_description_5":{"attribute_name":"内容記述","attribute_value_mlt":[{"subitem_description":"三重大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻","subitem_description_type":"Other"},{"subitem_description":"18","subitem_description_type":"Other"}]},"item_7_publisher_30":{"attribute_name":"出版者","attribute_value_mlt":[{"subitem_publisher":"三重大学"}]},"item_7_text_65":{"attribute_name":"資源タイプ(三重大)","attribute_value_mlt":[{"subitem_text_value":"Master's 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