@misc{oai:mie-u.repo.nii.ac.jp:00009502, author = {橋爪, 佑起}, month = {Jan}, note = {application/pdf, プログラムの理解支援において,関数間の関係やクラス間の関係を図で示す研究は多く存在する.しかし,ソースコード自体を見やすくする研究は少なく,既存のソースコード表示法には欠点がある.また,ソフトウェアのメンテナンスにおいて,コードを読むのに少なくとも半分の時間を費やす.そのため,ソースコード表示法の改善が必要である.そこで本研究では,プログラムのブロックをウィンドウ化し,条件分岐を並列に配置する表示法を提案する.これにより,ソースコード自体の可読性を向上させ,プログラム理解支援を行うことを目的とする.ゲシュタルト心理学の群化の法則を元に,プログラムを理解する原理を考える.人間はあるものを見るときに,個別の要素がまとまって1 つものとして感じとれる.この現象を群化と言う.これをプログラムの場合にあてはめて考える.プログラムの構成要素として,文やブロック,条件分岐のグループなどがあるが,この構成要素の間には,コメントやスペースを入れることで,群化の支援をすることが一般的である.このように,群化の支援がされているプログラムは見やすい.そこで,一般的なエディタにおいてどのような群化支援がされているかを見る.一般的なエディタの表示法は欠点がある.一つは,ブロックの範囲が不明確なことである.字下げの量を変えるだけでは,ブロックの開始記号と終端記号の対応が取りにくい.これはブロックが群化しにくい要因となる.もう一つは,ソースコードを縦に長く表示していることである.縦長に表示するため,条件分岐のグループが画面内に収まらないときがあり,見にくさにつながる.さらに,画面の左側にコードが寄っているため,1 画面での情報量が少なくなるという欠点がある.以上を踏まえて,プログラム構成要素の群化を支援する手法を提案する.まず,ブロックの群化を支援するため,ブロックのウィンドウ化を行う.これにより,ブロックの範囲が明確になる.次に,条件分岐グループの群化を支援するため,条件分岐を並列配置する.これにより,処理の流れにおいて分岐は並列方向に見ると決まるため,制御構造が明確になる.さらに,画面内の情報量も増加する.提案手法をツールとして実現し,評価に用いる.このツールはC 言語ファイルを入力として,提案手法で説明したウィンドウ表示ができる.また,プレーンテキスト表示との比較評価をするため,プレーンテキスト表示の機能もある.研究室に所属する学生を対象とし,簡単なC 言語のプログラムを読み,実行結果を答えるまでの時間を計測する評価実験を行った.この実験により,制御構造が複雑で長いプログラムにおいて,本手法を用いることで可読性が向上することが確認できた., 三重大学大学院 工学研究科 博士前期課程 情報工学専攻 コンピュータソフトウェア研究室, 2, 33}, title = {ソースコードの表示法とその実現}, year = {2014} }