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アイテム
三農問題からみた中国農村金融改革の評価と課題-江蘇省を事例として-
http://hdl.handle.net/10076/13572
http://hdl.handle.net/10076/135727310f578-09a1-458e-8a12-3375bbd8abf6
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||||
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公開日 | 2013-11-25 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 三農問題からみた中国農村金融改革の評価と課題-江蘇省を事例として- | |||||||
言語 | ja | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec | |||||||
資源タイプ | thesis | |||||||
著者 |
駱, 楽
× 駱, 楽
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抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | 急速に経済発展を遂げつつある中国は所得格差や資源環境制約等の課題を抱えている。三農(農業・農村・農民)問題の解決はそのなかでも最大の政策課題の一つであり、そのためには農村金融の確立が重要な課題である。近年、農村経済の急激な発展に伴って中国政府は一連の農村金融改革に関する対策を打ち出した。2000年7月、国務院は人民銀行と江蘇省が農村信用社改革案を共同で策定することを承認し、江蘇省で農村信用社の実験改革が進められた。次いで、その実験成果にもとづいて、2003年6月、江蘇省など8省市で農村信用社改革試行の開始が決定され、2004年8月には全国的に展開された。その改革では農村信用社の管理体制・財産権に関して多様な形態を認めている。各省市は自らの経済の発展状況と信用社の経営状況に応じて、株式制農村商業銀行、農村合作銀行、農村信用合作連社(1級法人),農村信用合作社(2級法人)のいずれかを選ぶことができる。また、2006年12月、銀監会は「農村地域における銀行業金融機関の参入政策を調整緩和し、社会主義新農村建設をよりよく支援することに関する若干の意見」を公布し、地域密着型の小規模金融機関として、村鎮銀行、農村資金互助社、貸付会社(ノンバンク)という、いわゆる新型農村金融機関の設立を認めることとした。さらにまた、2008年5月、銀監会は「小額貸付会社の実験に関する指導意見」を公布し、小額貸付会社という名のノンバンクを準金融機関として位置づけることにより、これまでアンダーグラウンド的に身を潜めてきた民間資本の農村金融市場への参入に対して合法的な地位を与えた。以上の経緯を経て一連の政策提案は終了し、新たな農村金融システムが動き出すこととなった。これらの農村金融組織を協同組合制金融組織と商業制金融組織という区分で分類すると、協同組合制金融組織には農村資金互助社、農村信用合作社、農村信用合作連社が含まれる。また、商業制金融組織には小額貸付会社、貸付会社、村鎮銀行、農村商業銀行が含まれる。これらの中間に農村合作銀行が位置づくが、これはこの組織が株式合作会社という中間的な法人形態を採用しているからである。こうした区分に対して、本論文では、まず農村信用合作社の改革が進み、農村商業銀行に転換した地域、具体的には改革の先陣を切った江蘇省蘇州市の「呉江農村商業銀行」を事例として取り上げ、その運営実態を明らかにした。そこでは蘇州市内にある呉江農村商業銀行と同レベルの5つの農村商業銀行、ならびに江蘇省内にある農村合作銀行、農村信用合作連社などとの比較を行い、現在の中国農村における農村金融合作組織改革の役割と問題点、並びに今後の研究課題を提案した。次に、同じ江蘇省でも経済発展が遅れ、農村合作銀行が設立されている連雲港市灌雲県の農村資金互助社を取りあげ、その協同組合的性格を解明するとともに、農村金融において依然として大きな役割を果たす農村合作銀行や小額貸付会社との競合・補完関係を明らかにすることにより農村資金互助社の位置と課題を論じることとした。中国農村金融組織の改革が始まってすでに9年間を経過した。事例調査から判断すると、今回の一連の農村金融改革は、三農の発展支援に関して農村金融組織の独自の優位性を発揮すべく作用したと総括できる。それはまた、全国を画一的に捉えるものではなく、地域の経済環境に応じて完全かつ多元的な発展を支援できる、新農村建設を目標としての新たな農村金融システムの確立したものであったと評価できる。しかし、これらの事例は、大変うまくいっている事例であるが、中国は広大であり、地域によって条件も大きく異なっているため、改革がどこでもこのように順調に進んでいるとみることはできない。むしろ、三農問題の解決が毎年政策の最重要課題としてあげられていることからもわかるように、多くの問題と課題を抱えながら進められていると考えるべきであろう。 | |||||||
言語 | ja | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 三重大学大学院生物資源学研究科博士後期課程 | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 79p | |||||||
書誌情報 |
発行日 2013-01-01 |
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フォーマット | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | application/pdf | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 三重大学 | |||||||
修士論文指導教員 | ||||||||
姓名 | 石田, 正昭 | |||||||
言語 | ja | |||||||
資源タイプ(三重大) | ||||||||
Doctoral Dissertation / 博士論文 |