WEKO3
アイテム
遠心力の視知覚を用いたドライビング・シミュレータ酔の抑制
http://hdl.handle.net/10076/12931
http://hdl.handle.net/10076/129319767e6b6-9845-46f2-a66f-ac5532595470
名前 / ファイル | ライセンス | アクション |
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Item type | 学位論文 / Thesis or Dissertation(1) | |||||||
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公開日 | 2013-06-11 | |||||||
タイトル | ||||||||
タイトル | 遠心力の視知覚を用いたドライビング・シミュレータ酔の抑制 | |||||||
言語 | ja | |||||||
言語 | ||||||||
言語 | jpn | |||||||
資源タイプ | ||||||||
資源タイプ識別子 | http://purl.org/coar/resource_type/c_46ec | |||||||
資源タイプ | thesis | |||||||
著者 |
奥田, 翔
× 奥田, 翔
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抄録 | ||||||||
内容記述タイプ | Abstract | |||||||
内容記述 | [1.はじめに] 近年、自動車のドライビング・シミュレータが普及し、自動車学校や運転者講習などで用いられている。しかし、シミュレータを操作するとシミュレータ酔と呼ばれる乗り物酔いが生じる。特に運転経験の豊富な人ほどシミュレータ酔を起こし易いため[1]、違反者や高齢者などを対象とした安全運転講習での弊害が大きい。シミュレータ酔の原因は、実際に自動車を運転した時の感覚とシミュレータを操作した時の感覚の違いである。自動車の運転手はカーブ時に、無意識に遠心力を打ち消す方向に頭部を傾ける。本研究ではドライビング・シミュレータで与える視覚刺激に主眼を置き、シミュレータ酔を抑制する映像の呈示法について検討した。[2.実験方法]カーブする際に運転手が遠心力を知覚するように、視野の傾斜を与えるシミュレータを作成した。仮想空間内で運転手の頭部と車体がカーブ時に傾くことで、車外風景と車内視界が傾斜する呈示法を4種類と、車外風景も車内視界も傾かない呈示法の計5種類を用意した。このシミュレータを操作して被験者が感じた不快感,直線走行時のリアリティ,カーブ走行時のリアリティ,運転のしやすさを2件法で評価させ、各映像呈示法がシミュレータ酔に与える効果を検討した。また、被験者には3軸ジャイロセンサを取り付けた帽子を被らせ、頭部運動を測定した。被験者には若年運転者25名とプロドライバー7名を用いた。若年運転者には合計1000回の比較を行わせ、プロドライバーには合計420回の比較を行わせた。[3.結果]若年運転者とプロドライバーに共通して、カーブ時に傾斜する車外風景と同方向へ頭部のロール傾斜が観測された。頭部のロール傾斜の大きさは車内視界の傾斜の有無に依存せず、車外風景の傾斜のみによって誘導されることが示された。なお、対策を施さなかった呈示法において、若年運転者は大きく頭部を傾斜させることはなかったが、プロドライバーは右折時にのみカーブに対して内側へ頭部を傾斜させた。若年運転者では、対策を施さなかった呈示法と比べて、車外風景のみをカーブに対して外側へ傾ける呈示法において不快感が軽減され、カーブ走行時のリアリティ、運転のしやすさが向上した。その他の呈示法では不快感が増強し、カーブ走行時のリアリティ、運転のしやすさが低下した。各評価項目間の相関を検討したところ、カーブをリアルに感じると運転しやすく、不快感が抑制されることが示された。プロドライバーでは、対策を施さなかった呈示法と比べて、視野を傾斜させた全ての呈示法において不快感が増強し、直線走行時のリアリティ、カーブ走行時のリアリティ、運転のしやすさも低下した。また、各評価項目間の相関を検討したところ、直線走行時およびカーブ走行時のリアリティが高いと運転しやすく、不快感が抑制されることが示された。[4.考察]若年運転者に対しては車外風景のみをカーブに対して外側へ傾ける呈示法がシミュレータ酔抑制の効果を示した。前庭感覚によって知覚される遠心力と視覚から知覚される遠心力の向きと大きさがよく一致し、かつ実車で知覚される遠心力と類似しているため、不快感が抑制されたと考えられる。プロドライバーでは、対策を施さなかった呈示法において不快感が最も低く、視野の傾斜は不快感を増強する結果が得られた。プロドライバーにとっては、知覚する遠心力の向きや大きさが一致する感覚よりも、視野の傾斜による違和感が大きかったためだと考えられる。本実験の結果は、初心者講習用のシミュレータにおいては、車外風景のみをカーブに対して外側へ傾ける呈示法がシミュレータ酔抑制に有効であることを示した。しかし、運転経験の豊富な高齢者の講習用シミュレータには視野傾斜は不向きであると思われる。また、リアリティおよび運転のしやすさの向上が不快感の抑制につながることが示された。視野の傾斜角をさらに細かく設定することで、シミュレータ酔抑制の効果を増強できると考えられる。 | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 三重大学大学院工学研究科博士前期課程情報工学専攻 | |||||||
内容記述 | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | 19 | |||||||
書誌情報 |
発行日 2011-01-01 |
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フォーマット | ||||||||
内容記述タイプ | Other | |||||||
内容記述 | application/pdf | |||||||
著者版フラグ | ||||||||
出版タイプ | VoR | |||||||
出版タイプResource | http://purl.org/coar/version/c_970fb48d4fbd8a85 | |||||||
出版者 | ||||||||
出版者 | 三重大学 | |||||||
修士論文指導教員 | ||||||||
寄与者識別子Scheme | WEKO | |||||||
寄与者識別子 | 23003 | |||||||
姓名 | 井須, 尚紀 | |||||||
言語 | ja | |||||||
資源タイプ(三重大) | ||||||||
Master's Thesis / 修士論文 |